【御礼】「しっぽの七夕さん」🎋を終了しました。

令和4年8月6日から8日、コロナ禍の自粛から3年ぶりの通常開催となった「仙台七夕まつり」がお天気にも恵まれ賑やかに開催されました。豪華絢爛にして涼やかに色鮮やかにそれぞれに工夫を凝らした七夕飾りが市街地アーケードを染めました。

「しっぽの七夕さん」は、一番の中心部でありながら、「祈りのまつり」であるかつての家の軒先に家族で飾ったように、手作りの七つ飾りとともに長崎・福島・宮城他の子供から年配の方までの役300枚の短冊が風に揺れていました。

 

地元の人であっても、この場所が昭和20年7月10日の仙台大空襲の爆撃中心点だと知らない方は多く、又、観光客の方も「ここが…」と足を止めてくれる姿が多くありました。

 

今年2月に長崎で3.11震災パネル展を開催した会場で集め半年で集まった「平和(しあわせ)を感じる時」短冊を、この場所で「祈りのまつり」に飾られたことに大きな意義を感じています。

ここに至るまで、多くの方のお力添えをいただき実現することができました。

本当にありがとうございました。 

 イベントごとではなく、いつもの風景にある「その場所」を想うきっかけになったなら、会話が生まれたならこんなに嬉しいことはありません。そんな姿をた、くさん見ることができました。

お立ち寄りいただいた皆様ありがとうございました。

短冊をご記入いただいた皆様、ありがとうございました。

 

最後に、

今回、仙台の代名詞【仙台七夕まつり】に関わる人々の「祈りのまつり」に馳せる想いとご苦労に触れ、 その土地に息づく文化・伝統の由縁を知る意義も強く感じるきっかけとなりました。


【長崎へありがとう】を。互いの「祈り」を交わす。

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年8月18日 長崎新聞掲載

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年8月18日読売新聞(長崎県内版)掲載



仙台の夏の風物詩「仙台七夕まつり」は、毎年8月の6・7・8日に開催される和紙で彩られた大きく華やかな吹き流しが印象的で「仙台七夕七つ飾り」も風になびく風情ある色鮮やかなおまつりです。

 

しかし、新型コロナウイルス感染拡大で2020年は中止、昨年2021年は感染対策として従来の仕様を大きく変更して縮小された形式で開催されました。そんな仙台七夕はそもそも「祈りのまつり」として各家々で飾りを作り軒下で風にそよがせながら家族の健康や幸せを祈るものだったそうです。

戦災を乗り越え、東日本大震災では開催すら危ぶまれた状況の中、「鎮魂」「復興」「感謝」の市民の想いを乗せて開催されました。

 

戦災から77年、震災から11年、人々の祈りと願いそして努力を思う時、改めてその想いに立ち返り【平和(しあわせ)を感じるとき】を思い浮かべて語り合ってほしい。

そんな想いを込め、今年2月長崎で開催した震災パネル展や福島、宮城から寄せられた「平和(しあわせ)を感じる時」をしたためた短冊をささやかな七夕かざりに仕立てようと思いました。

 

大きなものではなく、ささやかな、本当にささやかな七夕かざりを…。

場所は、仙台駅西側の繁華街クリスロード商店街にある「仙台空襲爆心地」。

東三番町通とクリスロードが交差する場所です。

 

賑やかに人々が闊歩するこの場所の頭上で、77年前の夏の夜空から焼夷弾爆撃を受けました。この夏は、少しこの場所で足を止めてみてほしいと思います。

 

桜井ビルの入り口で、足元に目をやるとマンホールがあります。昨年2021年冬、市民有志によって設置されました。右手壁には案内プレートがあります。この場所で色んなところの色んな歳のいろんな立場の人たちの「平和(しあわせ)を感じるとき」を眺めていただけたら嬉しいです。そして、あなたの平和(しあわせ)を感じる時はどんなときを思い浮かべてみてください。隣にいる大切な人の「そのとき」を聴いてみてください。互いの平和(しあわせ)を感じるときを大切に想い合えたら…。

今年のしっぽのひと役です。

 

*この場所にたどり着くまで、幾人の方がこの企画に耳を傾けてくださってつないでくださいました。個人の小さな想いを叶えていただきました。本当にありがとうございます。