「しっぽのひと役」に込めた想い

 

Conné~こんね~(長崎の語り部から学ぶ会)は、平和活動家ではありません。

なので、大きな立派なことはできません。

だけど、「誰か」の「何か」の「いつか」の小さなきっかけになることなら、出来るかもしれない。

難しいことではなく、自分たちが知ったこと、感じたことを伝えるのだから。

 

日常にあることの延長線上にある【ジブンゴト/生きる=活きる】ことを、自分たちの言葉で伝えます。

遠い時代の遠い場所のことではなく、きっと私たちの「あたりまえの日々」の中にあることのようなの 

で…。

 

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「しっぽのひと役」とは…

永井(ながい)(たかし)博士が、病床で娘かやのちゃんに描いてあげたブタの画にしっぽがないことに「お父さんしっぽの無かよ」とかやのちゃんに言われしっぽを書き加えたところ「たしかにブタに見えた」。お尻にくっついているだけのしっぽにも役目がある。寝たきりとなった自分にもまだお役に立てる小さなことがあるに違いない。と生涯執筆を続けた。

 

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医学博士であり敬虔なカトリック信徒だった永井隆博士は、原爆によって愛妻を亡くし、自分もまた被爆による白血病と戦いながら死の直前まで原子病の研究と発表を続けた博士。寝たきりとなってからは如己堂(にょこどう)と名付けた2畳一間の部屋に子ども達と住みそこで原爆、人間、愛、平和に関する多数の著書を執筆し、余命3年と宣告されてから6年、昭和26年(1951)に永眠。

 

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「長崎の語り部」からの学びは、ちっぽけなわたしたち自身を「どう活かす?」と問いかけられているかのようです。

日常を見渡し、自分の住むまちを見渡し、「当たり前の尊さ」と「伝えつなぐ意味」に気づかされます。そしてそれは、私たちの小さなしっぽでもできることがあるようです。そんな「きっかけのタネまき」をしたい。

だから、そんな私たちの「しっぽのひと役」です。