【御礼】                手のひらからプロジェクトin西園寺

仙台市の隣多賀城市で700年近い歴史を持つ閑静な住宅地区にある【黄龍山西園寺】さんで、ささやかに開催しました。企画趣旨にご理解いただき感謝しかありません。ありがとうございました。

 

「西園寺が目指すのは、仏事による安心を得られるお寺・人と繋がる安心を得られるお寺・文化交流・学びの場としてのお寺です。」(西園寺ホームページよりhttps://saienji.jp)

 

こころ穏やかに、和やかに、そしてこどもの日にちなんで子どもたちの健やかな笑い声も聞こえる平和(しあわせ)にかみしめる時間となりました。

 

日時:令和3年5月3日~5日 10:30~15:30

場所:西園寺 花園会館(山門脇)

入場無料 

内容:長崎原爆資料のパネル展・長崎のこどもたちが描いたキッズゲルニカ特別展示

   キッズゲルニカワークショップ(ロングラン企画「手のひらからプロジェクト」)

   *ワークショップの対象は、高校生までの子どもたちです。大人の方はご見学ください。

    材料代として300円ご協力いただきました。

   *アクリル絵の具を使うため、手拭きタオル持参

 

<新型コロナ感染予防対策>

*受付でアルコール消毒・体温測定 *会敷地内及び会場内マスク着用

*会場内は換気のため入り口・窓を開放し実施しました。

パネル展

遠く75年前に遠い長崎を襲った事実。ゆっくりとじっくりと向き合っていただけました。被爆したモノから、被爆者が描いた絵から、言葉から。

知ることから、伝えることは始まります。

ワークショップ

手のひらを使って30㎝四方のキャンバスに「しあわせ」の想いを描きます。手のひらを合わせたり手をつないだりすることさえはばかられる今だから…。

みんなの手のひらを集めて、長崎の下の川へ届けます。

関連書籍・絵本

文字に託された想いを感じてください。図書館や本屋さんなどでは出会えない声に出会えます。

「伝えること」「つなぐこと」

が綴られた本たちです。

 

 


【特別展示】長崎の子どもたちが描いたキッズゲルニカ

【キッズゲルニカ】とは

ピカソの平和画壁「ゲルニカ」と同じ大きさのキャンバス(3.5m×7.8m)に、子どもたちが平和の絵を描くという国際的なアート・プロジェクトです。

*キッズゲルニカ国際プロジェクトHPより抜粋

【手のひらからプロジェクト】とは

長崎では、2011年3月11日に起こった東日本大震災の翌年から、毎年3月11日14:46に鎮魂の祈りのサイレンが鳴り響きます。1945年8月9日の長崎の悲劇を「二度と繰り返してほしくない」との祈りと同じく未曾有の大震災で被災した東北へも想いを同じくしているのです。

「手をつなぐ」という誰もが行えるもっともシンプルな共有作業がはばかれる今、東日本大震災から10年となった今年、他人事ではなくコロナ禍で「当たり前の尊さ」を知った今だからこそ75年前の日本で起こった悲劇を自分事として向かい合い「命の重さ」「当たり前のしあわせ」「互いへの慈しみ」「継承の大切さ」を感じ形にしてみなぎから長崎へ届けたい。みやぎでみやぎの子たち(人たち)とともに。

【特別展示】

今回は、会場である西園寺さまのご厚意により実際のキッズゲルニカを展示させていただけることになり、4年前の多賀城市文化センターで開催した「第2回西から魔女がやってきた~平和を語るものがたり~・昨年8月9日塩竃市杉村惇美術館で開催した「しあわせのまるを描こう」にも展示した長崎の子供たちが「原爆」を描いたキッズゲルニカ2枚を長崎から取り寄せました。一枚はご本堂に、一枚はワークショップを行う会館の会場に。実際のゲルニカの大きさや画が物語るメッセージを感じていただけたのではないかと思います。

今回の取り寄せた2枚は、今年8月には長崎市内の爆心地公園の脇を流れる下の川の川縁に各国のキッズゲルニカとともに展示される予定です。これまでの様子はこちらから→キッズ ゲルニカ (kids-guernica-jp.blogspot.com)

手のひらからプロジェクトで制作したキャンバスも完成したら一緒に展示していただける予定です。

 

来場者の声

・沖縄の資料館を訪れたり広島の原爆については見聞きしていましたが、長崎についてはあまり知りませんでした。…(中略)…11時2分で止まったままの時計は覚えておきます。(多賀城市在住42歳男性)

・とても大事なことを子どもたちの世代に伝える良い機会だと思います。親世代もまた被災についての意識を高める機会にさせていただこうと思います。(多賀城市在住30代女性)
・子供たちが手のひらを使って平和への想いを形にしていることに胸が熱くなった。(仙台市在住24歳男性)

・原爆について考える機会が日常になかったので丁寧な説明と解説で「自分事」として考えるきっかけになりました。(多賀城市在住30代女性)

・継続してください!(多賀城市在住67歳男性)など ・予科練生としての当時の体験を孫たちに伝えるために長崎へ連れだってくれていた祖父。自分が一緒に長崎へ行く予定の前に亡くなってしまい実現できなかったが、今日こうして娘(生後6か月)とここを訪れて手形を描き長崎の話を聞けてよかった。娘の手のひらがもっと大きくなったら家族で長崎を訪れようと思います。(多賀城在住20代女性)                  …などなど ありがとうございました。