2022年2月11日~13日 長崎で開催しました

9年越しの「キヲクのキロク」パネル展                                                                              ~あれからのことも、それぞれの見え方で~

8.9→life←3.11(らいふ)

長崎市の真ん中、長崎本線長崎駅から2駅15分。ひと山をトンネルで抜けて無人駅の現川駅に着きます。諫早駅からも30分程度。この静かな山あいの小さなかつての分校で、扉を開けて火鉢を焚いて居りました。

 初日は、これまでの取り組みでご縁をいただいた宮城・長崎の方々とのオンライン座談会。宮城に居ながら原爆や平和について学ぼうとしている高校生や震災の伝承に取り組んでいる方、興味のある方、また長崎で原爆や平和について長く取り組まれている方や、震災発生から復興支援などで宮城にゆかりのある方など、世代も分野も異なる多様な輪ができました。お互いの想いを聴き語り、自分の住むまちとの違いを感じるとともに、共感する思いなども知ることができた貴重な交流でした。また新たな出会いのきっかけになり新しいアクションにつながる予感です。

 

 会期中は、東日本大震災震災発生直後から市民が撮った当時の人々の生活の息遣いや音が聞こえてくるパネルや、復興工事が進んで瓦礫が消え道路が変わり、防潮堤ができ景観が変わってしまったまちの変遷が分かる定点写真を静かにじっくりとみていただくことができました。

「復興」のもつ言葉の意味。その地に住む人々の「復興」への想いにこれまでと違う「3.11」に触れていただけたようです。

 

当時、長崎に居てニュース映像をみて「映画の宣伝のよう」と別世界の出来事のように見えていたという方や、長崎から復興支援に個人・団体で被災地に出向いた方、そしてふるさとが宮城の方、宮城で被災した方など、10年前のそれぞれの「あの日」をふりかえり、その後の10年に思いをはせる場面も多くみられました。

 

主催者として印象的だったのは、「長崎では震災のことについて触れる機会がなかった」「宮城のことについて知るのは初めてだった」「今年の震災のニュースはきっと見え方が変わりそう」といった長崎の声でした。

 会場内はワンフロアで、震災パネルとともに宮城で8.9を伝えるコンテンツも展示。恒例の「あなたの平和(しあわせ)を感じる時はどんなとき?」短冊もたくさん書いていただきました。この短冊は今年の仙台七夕まつりで七つ飾りとともに飾らせていただく予定です。仙台七夕は「祈りのまつり」だそう。同じ「祈りのまち」の想いが交わる2月の長崎でした。小さなきっかけのタネがどこかで芽を出し新たなタネとなりますように🍃                   #しっぽのひと役

 今回の震災定点パネル展は、3.11オモイデアーカイブさんの「キヲクキロク、そしてイマ。2022巡回パネル展」として九州各地を巡回することになりました。当会の開催後、次の巡回展会場の長崎市野母崎地区へバトンを渡し現在野母崎地区内で分散展示中です。その後、佐賀→福岡→熊本→…と続きます。各地の展示開催日程などコチラから→3.11オモイデアーカイブ 

*展示会開催希望またはお問い合わせは3.11オモイデアーカイブさんまで→3.11オモイデアーカイブ


今回の日々の様子は、Conné~こんね~FacebookやTwitterでも更新しています。

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今回もたくさんの方々のご理解・ご協力をいただき無事開催することができました。

本当にありがとうございました。 また次の夏に…。#しっぽの一役


東日本大震災から10年が経ち、人々の意識にも変化がみられるようになりました。

 

2012年に仙台市の市民団体/NPO法人20世紀アーカイブ仙台が発信し全国で実施された「市民目線で撮られた【キヲクのキロク】パネル展」は、当時長崎県内でも開催されました。あれから10年が経ち、この度、20世紀アーカイブ仙台とその後の震災地域の軌跡を記録し続けている3.11オモイデアーカイブの協力を得て、当時とその後を改めて長崎の方々へ触れてもらう機会を設けたいと思っています。これまで当会が宮城の地でそして長崎で小さく取り組んできた過程で、さまざまな宮城と長崎の縁に恵まれてきました。宮城の声をながさきへ届け長崎の声をみやぎに持ち帰りたい。

今回は、長崎で「しっぽのひと役」です。

  

今回は、「キヲクのキロク」定点撮影パネル展をメインに、2021年夏に開催した宮城の子どもたちが3.11を振り返り8.9を考えながら制作した「手のひらからプロジェクト/キッズゲルニカ」も展示します。

 また、恒例の「あなたの平和(しあわせ)を感じるときはどんなとき?」短冊の紙には、仙台七夕まつりで震災復興プロジェクトとして七夕飾りの折鶴から作られた再生紙【仙臺七夕祈り織(いおり)】を使用します。同じ「祈り」と「復興」を使命に持つ長崎と宮城の想いをつなぐ一筆にご参加ください。

■オンライン座談会■

2月11日には、宮城と長崎を結んで、20世紀アーカイブ仙台副理事長の佐藤正実氏を交え、「キヲクのキロク」への想いを伺うとともに、これまで当会の取り組みにご縁のある方々とのゆるやかなZoom座談会を実施します。お互いの「lifeらいふ」を交わし、あらためて知り思い合うきっかけの場を設けます。

 

会場は、長崎の山間いの小さな分校です。

長崎本線の無人駅「現川」駅から徒歩5分。長崎の方も、宮城ゆかりの方も、それぞれの10年を振り返りながらこれからの未来に想いを巡らせてみてください。

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