2020年12月27日から仙台・多賀城・塩釜3市6か所で7ケ月をかけて、生後6か月の赤ちゃんから大学生までののべ100名のみやぎの子供たちの手のひらで描きつなげました。
原爆投下から76年目の8月9日、長崎市松山町の原爆投下爆心地公園内の下の川(しものかわ)に、他の国内外から集まった平和・未来へのメッセージとともに展示されています。
みやぎの子供たちが、自分たちの住むまちで起こった東日本大震災での経験・見聞きしていることを振り返り、戦争・原爆に向き合いました。遠いまちの遠い昔の話ではなく、少しでも
「自分事」に想像し受け取ることができるように…。「当たり前の毎日の尊さ」を未来に残せるように。できる形で一枚に想いを寄せて。
本来は、ピカソのゲルニカ作品と同じサイズのキャンバス(7.8m×3.5)に参加者が一堂に会して一斉に描くのですが、私たちは、それぞれの会場で一人一人が手のひらで描いたメッセージを描きつなげることで一枚を仕上げました。ゴールのデザインが決まっていない道中をまさにそれぞれの想いを重ねて仕上げた唯一の作品です。
展示期間:2021年8月6日~8月31日まで→ こちら
キッズゲルニカ国際プロジェクト→キッズゲルニカ国際プロジェクト
2020年12月27日
多賀城市市民活動サポートセンターにて
真っ白なキャンバスに小学生と中学生の姉弟3名で参加してくれました。これが、何年かかるかわからない完成への始まりの第一歩(一筆)でした。
2021年2月6日7日
塩竃市杉村惇美術館講話室にて
長崎の原爆パネル展・原爆DVD上映会・311震災資料なども併設したワークショップには、5歳から大学生が参加してくれました。ひとり30㎝四方のスペースに手のひらとメッセージを描きます。
2021年2月27日
宮城学院高校にて
高校1年生の夏から毎回ボランティアに参加してくれていた学生たち。コロナ禍の戸惑いの中卒業をい前にそれぞれの想いを描いてくれました。
2021年5月3日~5日
多賀城市西園寺にて
お墓参りや法要のお帰りにお立ちよりいただく方も多く、近所に住む若い家族が連れ立って参加。中には長崎県大村市出身のママさんと「大村でも平和教育はあった」というお話や「おじいちゃんが毎年長崎へ孫を連れていってくれていた。戦争の醜さや無残さを伝えたかったのだと思う。今、コロナ禍で越県ができない中こうして長崎にふれる機会を得て、天国のおじいちゃんに報告できる」など、出会いがたくさんありました。
2021年7月8日
宮城学院中・高にて
YWCAの中1生~高2生までが参加。それぞれの想いをグループで、個人で色と文字に込めて。
画像の人型は、5月の西園寺での3歳児双子の等身大。自分たちもこんな風に小さかったんだなぁと自身の成長や家族への感謝も聞こえました。
2021年7月13日~15日
東北学院高校にて
生徒会執行部有志52名が参加。広島への平和研修旅行が中止になり、学校での行事・活動も制限されるなか「何かやりたい・発信したい」と参加してくれました。
ワークショップ会場となった校舎の廊下スペースは、他生徒や先生方にも見て触れるきっかけをと原爆パネル展も自分たちで掲示をし原爆とも向き合いました。また、東日本大震災当時5歳6歳だった彼らに当時と震災10年にも向き合ってもらいました。「伝えること」「つなぐこと」自分たちにできることを考え放課後の短い時間を協力して進めました。
何より、これまでつなぎ描かれた「手のひら」を一枚にまとめ上げる作業は、彼らを信じて委ねました。
2021年度版
キッズゲルニカinながさき
パンフレットに掲載されました。
コロナ禍の中で、長崎・東京・栃木で制作された作品とともに、「みやぎからながさきへ」届けることができました。
こんな思いを込めました。
完成形のデザインのない、違う場所・違う日に、違う歳の知らない子が描いた手のひらと調和するように、自分たちのカラーもだして。共通することは「みやぎに住む」手のひら、そして「しあわせを感じる時」。