【御礼】第2回しっぽの時間 手のひらからプロジェクト~キッズゲルニカをみやぎからながさきへ届けよう~

*「しっぽのひと役」=永井隆博士が病床で娘かやのちゃんに描いてあげたブタの画にしっぽがないことに「お父さんしっぽの無かよ」と言われしっぽを書き加えたところ「たしかにブタに見えた」。お尻にくっついているだけのしっぽにも役目がある。寝たきりとなった自分にもまだお役に立てる小さなことがあるに違いない。と生涯執筆を続けた。

 

大きな立派ななことはできません。だけど、誰かの何かのきっかけになることなら出来るかもしれない。難しいことではなく、自分たちが感じたことを伝えるのだから。今年は今年のカタチで。

 

長崎と広島の「あたりまえの生活」をしていた人々に襲い掛かったコトを知る機会。

自分なりに「ジブンゴト」にして、自分たちの言葉で伝えます。

今年は「文字」で伝えます。

昨年は東日本大震災を経験し伝え繋ぐことを意識しだした学生たちと、原爆を「朗読」という「声」で

伝えました。(第1回しっぽの時間 2020年2月9日開催)

今年は、新型コロナウイルス感染拡大が終息しない中、学生らが同級生に「原爆とコロナの相違点について」アンケートを取りました。隣にいるいつもの同級生からの問いかけに等身大の「今のキモチ」が集まりました。それは、アンケートという名の日常会話のような結果でした。声ではなく文字で。

今回、会場に来ることを自粛した彼女たちからの宿題のようにも感じました。

 

その他、原爆資料に加え、永井隆博士の資料パネルや開催地/塩釜の方から寄贈された関連書籍や当時の生活を知る生活道具なども展示し、震災ももちろん戦災も知らない子供がパパやママから見聞きしたり、一緒に知ったり、自然と世代間交流の中で「伝える」場となりました。

難しい言葉ではなく、身近な人から話ことばで聴く。知る。そんな小さなきっかけづくりを。

手のひらからプロジェクト

これまでの企画の中で2度、長崎の子供たちが描いたキッズゲルニカを展示しました。(2018年/第2回西魔女・2020年/しあわせのまるを描こう)いつか、みやぎの子供たちと描いて長崎に届けたいと心に秘めながら。そして、今回の「第2回しっぽの時間」と一緒にスタートしました。

 

本来、キッズゲルニカは、ゲルニカサイズ(7.8m×3.5m)のキャンバスに大勢の子供たちが一斉に平和への祈りと未来への希望を描くものですが、今、手のひらを合わせるという最もシンプルな交流がはばかられる世の中で一人一人に描いてもらい一枚に仕立てる手法にしました。これから少しずつでも手のひらとその小さな想いを集めて、長崎へ届けたいと思っています。

キッズゲルニカについてはコチラから⇒キッズゲルニカ

                           「キッズゲルニカ長崎」についてはコチラから⇒キッズゲルニカ長崎

 

「描くこと」が目的ではありません。

描く前にいくつかの問いに向き合ってもらいます。幼稚園児であっても。「あなたが平和(しあわせ)を感じるときはどんな時?」「3.11を知っていますか。」「生まれていましたか?」一見、「原爆(戦災)」とは無関係のようなこと問いで、「しあわせ」について少しだけ考えてもらいます。

そして描いた後に伝えます。

「このちいさな手のひらが今の君の手のひら。10年経って長崎でこの手のひらに出会ってね。長崎ってどこ?それはパパやママにあとでゆっくり聞いてみてね。みやぎはココで長崎は…⇒こっち!ね。

帰り道に話してほしいですね。そしていつか「長崎」という言葉を目にし耳にしたら「あ、知ってる!」と思い出してほしい。そんなきっかけになったら…それがしっぽのひと役の「手のひらプロジェクト」です。

【募集中】クラスや学年単位で描きませんか。

キャンバスと絵の具を持って伺います。 

所要時間は1時間半~2時間程度目安

内容①平和講話 15分~30分

       (対象年齢に応じて内容を調整します。例/紙芝居・体験集読み聞かせ・お話会など)

  ②311震災についての簡単なアンケートと下書きタイム 15分

  ③本番 一人5分~8分程度(人数により時間差をつけます)

*教室程度のスペースで大丈夫です。(人数により要相談)

*材料費として一人300円×人数をご協力ください。                         詳しくは「お問い合わせ」フォームよりご連絡ください。